愛知で熱帯果樹

愛知で熱帯果樹を育てている人のブログです

トライ&エラー

人生はトライ&エラーの連続だと言いますが、本当にそうだと思います。

パソコンやスマートフォンで気軽に検索できるようになった現在においても、情報量の少ない熱帯果樹の育成においてはエラーの繰り返しです。

また、親切な人がネットにエラー情報をアップしてくれるからこそ、自分たちのトライがより気軽にできるようになるってもんです。

のっけから偉そうに言ってますが、ようは失敗談です。

今年の冬は例年になく寒かったようで、枯死した植物が相次ぎました。

温室のランバイを始め、畑に植えたアボカドピンカートン・アボカドフェルテ・アボカドベーコン、池に置いておいたセファロタス、風呂場に置いておいたチランジアキセログラフィカ・チランジアストレプトフィラ・・・です。

今年から畑を始めたことは前に書いたのですが、畑に植えたアボカド達は霜で枯死、チランジアは冬場の水やり失敗で枯死(風呂場にいたので結露水で腐った)、セファロタスは溺死でした。

アボカドの紹介記事で高価な接ぎ木苗を枯らしたら立ち直れないとか言ってましたが、ほんとに心に来るものがあります。

葉が少し枯れ込んだ時点で風よけなりしてやればよかったのですが、アボカドなら大丈夫と謎の思い込みで凍死してしまったようです。

自分の管理がおろそかになっていただけなので植物たちには申し訳ない気持ちです。

その点、長い付き合いの三尺バナナやジャボチカバは強いんだなと実感します。

まだまだ栽培情報が少ないブラックサポテやアメイシャ、ビリバ、ヒカマなんかも今年は導入しましたんでまた書いていきたいと思います。

当ブログを今度ともよろしくお願いします。

ジャボ剪定

年末に向けて掃除と整理を始めると同時に何故かジャボチカバを2鉢購入してしまいました。

思えば3年前に入手したジャボもこんな感じだったなぁと思い返していたのですが、値段は今回の4倍くらい高かったなぁ。

 

で、購入したジャボチカバを見る度いつも思うのですが、

樹形が悪い。

 

幹を太く育てなければ実がつかないジャボチカバなのに根元で分岐して栄養が分散し、剪定していないから上へ成長させる為の栄養が要らない枝へも広がってしまっている。

 

早めに矯正してやれば見栄えのある樹形へ導いてやれます。

f:id:nettaikaju:20200711090504j:plain



 

2つのうちの1つは剪定でここまですっきりできました。

 

ビフォー画像がないのが残念ですが、1/3くらい枝を切りました。

あまりにも葉が過密になってくると害虫や病気が発生し、木を痛めてしまうので早め早めの剪定を心がけたいですね。

 

 

 

f:id:nettaikaju:20200711090618j:plain



 もう一つの子はなんでしょう。

サツキや柘植のような傘形になっちゃってます。

まぁ、ジャボチカバが柔軟に樹形を作り込めるということに思っておきます。

 

それでは、剪定を開始。

f:id:nettaikaju:20200711090657j:plain



 

先ずは葉が密になっている枝や、内向き・下向きの枝、徒長枝なんかを全体のバランスを見ながら切っていきます。

f:id:nettaikaju:20200711090719j:plain



 

風通しが良くなると、病気を運ぶ虫が居にくくなって病気を防げると共に、葉の量が少なくなれば夏場の蒸散量を抑えられます。

特にジャボチカバは水を好むので日中灌水できない人間には剪定と鉢増しは必須ですね。

 

 

f:id:nettaikaju:20200711090743j:plain



 

あと、ジャボチカバは株元に枝が多く発生するので、これらをすべて切り取ります。

f:id:nettaikaju:20200711090807j:plain



 

これでだいぶすっきりしました。

徒長した枝が多かったので、ゴミがこんなに出ました。

f:id:nettaikaju:20200711090831j:plain



 

あと1年くらいしたらこの子たちも開花結実できると思うので、楽しみですね。

熱帯果樹のクリスマス

我が家で一番樹形の良いジャボチカバを使ってクリスマスツリーを作ってみました。

f:id:nettaikaju:20200711090926j:plain



 

針葉樹でもないのによく似合ってて良いでしょ?

 

あんまり飾りを多くすると木に負担がかかりそうなのでこんなもんで堪忍な。

 

 

何が大変だったかって、この場所は職場の食堂なのですが、ここに持ってくるまでがいちばん大変でした。

 

ちゃこの車は頭悪そうなセダンなので、背の高いものは乗らないが故、横にするしかないのです。

f:id:nettaikaju:20200711090954j:plain



 

そう。ジャボチカバも横にして持ってきました。

 

大型植物も何回か運んでる(オークション)ので慣れてはいますが、こいつは土の容量のせいかクソ重い。

 

おまけに固定が甘いと転がって土がこぼれるし、葉が多いから視界を遮る!

 

おかげ様で清掃済みの車内があっという間に砂・土・葉っぱまみれになりました

 

しかも、持って帰るにはまたこれをもう一度やらねばならないとは。

 

、、、片付けの事を考えると今から憂鬱ですな。

ホワイトサポテ発蕾

そろそろ暖房が欲しくなってくる気候になって来ました。

でも、こんな寒くなってくる時期にホワイトサポテは蕾をつけ始めます。

これは今年導入のバーノン。

タイプ2の受粉樹です。

発蕾ってほどではないですが、他の子も芽が動き出してるので多くは蕾かなと予想してます。

そして何だかんだ構ってる実生苗ですが、先月にまた接木してみました。

イエローとモルツビーを継いだのですが、イエローは恐らく失敗

モルツビーはカルスが形成されてましたので、恐らく成功です。

これで4品種。

未だにスマザースは不発ですが。

それにしても

赤丸のだいぶ上の方に継いでしまったなぁと我ながら反省。

いや、だってこの時期は緑枝接ぎが有効だから、できる場所が先端しかなかったんだもの!

タイプ2のフォーノイに継いだから、どのみち受粉要員にはなります。

全品種制覇株の完成まであと5つ!

頑張ってみたいと思います。

冬支度の条件

秋も深まり気温も下がってきました。

立冬も過ぎたことから、暦の上では冬のようです。

道理で寒いと思った。

熱帯果樹を育てる人間にとって、天気予報は雨や晴れより気温が気になるこの頃です。

因みに最低気温は当日0〜6時の一番低い気温を、最高気温は6〜18時の一番高い温度を指します。

朝暖かくて日中に冷え込むと最低気温が高くて最高気温が低くなる逆転現象も起こるそうです。

まぁ、翌日の最低気温が低ければ当日の夜も寒くなるということですね。

果樹防寒については色々とありますが、私にとっての一番はやはり室内に取り込むこと。

ちゃこは恒温温室なんて持ってませんからね。

風を凌げて人間と一緒に加温出来る、現状で最良の選択肢です。

で、その最良の選択肢を選ぶにあたっての私なりの条件があります。

1.最低気温が15℃まで連続的に下がる

2.最低気温が10℃の日が稀にある

これが第一段階。寒さに弱い子や高価な苗はこの段階で室内に入れます。

大体10月の中下旬あたりに当たります。

3.最低気温が10℃を下回る日が連続する

4.最低気温が5℃の日が稀にある

これが第二段階。これで戸外越冬する子以外はすべて室内に取り込みます。

一度に取り込めばいいのに面倒なことをするなぁ、と思いますか?

実は太陽というものは非常に偉大で、室内にいると補助照明をつけていても太陽光に光量が追いつかないんです。

すると、どうしても室内にいる時間が長いだけ成長が止まってしまう為、できるだけ外に出して置きたいんです。

え?じゃあ暖かい昼に出しておいて夜しまえばいい?

確かに植物に良い環境ですが、サラリーマン一人暮らしのちゃこに毎朝晩30鉢を移動させるなんて不可能です。

朝は寝てたいし、夜はダラダラしたい笑

じゃあ、週末だけなら…と、たまに外に出すと葉焼けを起こすから冬季は室内に入れっぱなしに限ります。

ガーデニングが趣味だというとのんびりした印象を受けると思いますが、なかなか我々は気を使っているのです。

はたけ物語?

前回のあらすじ

〜職場のばあちゃんから畑を借りたが、それは熱帯果樹と雑草の熱い戦いの始まりだった〜

で、現在の畑ですが、手前側に南北畝を5つ立てて道路側からアボカド(ピンカートン・ハス実生・ベーコン実生・フェルテ実生)、いちご、ロマネスコブロッコリー、セロリ・ポポー(種)、ばあちゃん用玉葱畝となっております。

東西畝にはパッションエドゥリス、その奥には、、、?

合鴨のグエグエです。

最初は夏生(なつみ)という大層な名前があったのですが、グエグエ鳴いているが為に名付け親にも忘れ去られ、

グエグエと呼ばれています。

最初は室内飼いだったグエグエですが、大きくなるにつれて粗相のレベルアップが二字曲線的にすさまじくなり、室内飼いから一転して外飼いとなり果ては畑に連れてこられた可愛そうなやつです。

誰だ!鴨を室内飼いできるって言ってた奴は!

俺か。

まぁ、鴨の飼育については置いておいて、畑と鴨の相性の良さは抜群です。

まず、地面にある全てをいじり倒す性質(ペットシーツやエサ・水入れをひっくり返す)は一転して雑草の根絶につながりますし、大量のフンとフンはそのまま有機肥料にもなります。

あとは水浴びの後にブルブルするので水やりになったり(気休め)と、室内飼育においての短所がほぼ長所になります。

そして、一番恩恵があったのは畑のアイドルになれたこと。

あ、もちろん俺じゃなく「グエグエ」です。

なんだか俺の知らない所でご飯もらったり世話されたりしてるようで、なんだかありがたいです。

でも連れて帰ったり食卓に上がらせないでね!?

はたけ物語?

私、齢30にして畑を借りました。

えぇ。農家でも何でもありません。

嫁?子供?いません。

目的なんて分かり切ってるじゃないですか。

熱帯果樹の増産及び置き場所の確保です!

さすがに風の吹きすさぶ畑ですので、越冬隊には精鋭達を送り込まなくては行けませんが、夏場はなんでもござれの育苗場です。

、、、、その予定です。

そもそも、職場の「ばあちゃん」から

「借りてた人がおらんくなったで、雑草生やしとくよりゃマシだでやってくれんか」

と、言われ二つ返事で借り受けた畑です。

「ばあちゃん」の畑が隣なのですが、3年前からパパイヤを勝手に植え付けてお世話になっている畑です。

勝手は分かっているつもりでした。つもりだけだったのですが。

この雑草の量!!

これでも半分ほど草取りが進んだ状態です。

画像中央右端の竹が置いてある場所がばあちゃんとの畑との境界線。

奥に見えるパパイヤあたりまでが奥側。

つまりその広さが私の畑=THE・雑草パラダイス!

インスタっぽくオシャレに撮れてますが、何のことはないただの荒地です。

雑草に浸食されるくらいならよく分からない植物を植えられる方がマシだとばあちゃんは判断したようですね。

正解です。

とりあえず、生えている草は全て皆殺しにしました。

体力の続いた限りは。

そして、1週間後

ちょっとは進んだかな?

さらに1週間後

ついに地面が見えてきた!

ついでに別視点から

うん、これなら畑と呼べる気がしてきた。

そして、現在は

立派な畑になりました!

え?奥に見える物体はなんだ?

続く