愛知で熱帯果樹

愛知で熱帯果樹を育てている人のブログです

植物の発送方法と注意

オークションが身近になって色んなものを売買できるいい時代になりましたね!

植物園や現地でしか目にすることのできなかった珍しい植物も、個人愛好家や業者様のお陰で安価に入手できるようになりました。

じゃ、さっそく自分も、うちにある植物をオークションで売ってみようか、、、

と思ったあなた!

植物の発送方法って実はよくわからないんじゃありませんか?

「箱に入れて終わりだろ?何を細かい事を言ってるんだコイツは!」

違うんです!

植物には、植物ならではの発送方法があるんです。

それをこれから植物のオークション歴5年のちゃこが偉そうに語ります。

まず、植物は生き物です。

生き物ですから水が必要です。

配送の途中に水をあげることはできませんから、事前に少し多めに水をやっておきます。

で、これを箱に入れるとどうなるか?

鉢底から染み出た水分で箱が濡れて底が抜けます。

箱を持ち上げると植物だけが取り残されるなんて、コントみたいなことになります。

なので、鉢はビニール袋に入れ、2重にしておきます。

陶器鉢なんかはさらにプチプチで包んでおけば安心です。

また、口は縛りましょう。

袋に入れたところで、箱に入れましょう。

どうですか?

すっぽり入りましたか?

鉢の周りがスカスカになってませんか?

多くの植物は鉢の直径よりも樹冠がはみ出します。

樹冠に合わせて箱を選ぶと鉢周りがスカスカになっちゃうんです。

これをそのまま発送するとどうなるか?

ずばり、枝がバキバキに折れるでしょう!

鉢植えで一番重いのは恐らく鉢です。

そのいわば重心が動くわけですから、倒れたりひっくり返ったりして柔らかい枝が折れてしまいます。

一度、6鉢の苗をまとめて購入したことがあったのですが、手元に届いたのは大量の土に埋もれた6本の棒と6つの空のポリポットだったことがありました。

私はTwitterをやってませんが、あげてたらたぶん炎上してたでしょう。

なので、絶対に鉢を箱に固定する必要があります。

いいですか?絶対です!

ポピュラーなのはひもで固定する方法です。

底に4か所穴をあけ、箱ごと鉢を縛ってしまいます。

大型の鉢なら鉢の上部にひもを渡して、上下方向に動かないようにすることですかね。

因みに空いたスペースには緩衝材として新聞紙を丸めて入れておくといいと思います。

枝が柔らかいものや支柱がしてあるもの等は、箱に紐などで固定しましょう。

輸送中の揺れで枝葉が損傷するのを防いでくれます。

では、ここまで来たら蓋をしめて梱包は完成になります。

大型なものや重いものには、運ぶ人のことを考えて持ち手も付けてあげるといいですね。

発送する際は「天地無用」「下積厳禁」のオプションを必ず付けましょう。

また、遠方(特に沖縄等の離島)に発送する際は必ず天候不順などが起きていないか確かめてください。

台風で荷物が足止めされると、1週間ちかく荷物が止まるなんてザラです。

その間に植物が枯れることがあります。

また、冬場や寒い時期に耐寒性のない植物を送るのは控えましょう。

あと、ここからは豆知識というか小ネタなんですが、配送業者各社にはサイズ上限というものがあります。

植物の大物は思っている以上に大きいので、必ず梱包前にサイズを計測して無理のない配送を行いましょう。

お前だけだろ、、、、、、、、?

はい、そうです。

ヤマ〇のババァにサイズ2cmオーバーとかで何度突き返されたことか、、、、、、、、

逆にサイズが小さいなら第四種郵便の植物種子等郵便物がお得です。

1辺の最大60cm、3辺の合計90cm、重さ1kg以内なら最大で586円で利用できます。

悪用防止のために郵便局で植物が入っていることを証明しなければなりませんが、定形外よりも100円以上お得なので使って損はないと思います。

また、重量を軽くするため抜き苗といって植物を土から引っこ抜いて発送することもあります。

これは水切れに強くて発根が容易なサボテンや多肉・ブロメリア系に限られますが、送料が安く済むので喜ばれますね。

では最後にまとめです。

・植物は水をやって鉢をビニール袋に入れる

・鉢や幹等を箱に固定する

・着地の天候と配送中の気候に注意する

・植物に合わせた配送方法を選択する

以上が植物を発送する上での注意点です。

最後までお読みいただきありがとうございました。