植物紹介〜パッションフルーツ〜
受難の果実、パッションフルーツ。
本来はパッションフラワーがあり、その実がフルーツとして食べられるからパッションフルーツなんですね。
さて、この手のブログでは何回も取り上げられているパッションフルーツのパッションとは何か?
「Passion」は一般的に情熱・色情などで使われたりしますが、今回の「Passion」はキリストの受難を指します。
花のすべての部品に意味を見出して宗教と絡めるのは個人的にすさまじいと思いますが、キリスト教と関連の深くない日本人から見たら「時計」っぽく見えます。
ということで、和名もパッションフラワーがトケイソウ。パッションフルーツがクダモノトケイソウです。和名になると途端にダサくなりますが、花を見たらなぜ時計なのか分かっていただけると思います。名付けた人もセンスありますね。
パッションフルーツとして売られる品種はエドゥリス。紫色の実が付く上によく育つため、日本ではグリーンカーテンとしてよく売られるようになりました。
しかし、小さな苗からワンシーズンで開花・結実までは無理があるようで、冬場になって枯れたまま放置されている姿もまたよく見かけます。耐寒性が高いとはいえ、日本での戸外越冬はなかなか難しいです
まさに受難の植物!
最近ではオレンジパッションとしてリグラリス、バナナパッションとしてモリッシマなんかも見られるようになりました。が!これらは高地原産の為、暑さに弱いです。
個人的におすすめなのがブラジルトケイソウと言われるアラタ。
自己受粉できない為に遺伝子の違う同品種(種違いなど)がないと結実しないのですが、暑さ寒さはエドゥリスと同程度。大型品種の為、生育も旺盛で花もきれいです。
また、実も酸味がなく美味しいとか。
パッションフルーツから熱帯果樹の泥沼に足を踏み入れてみませんか?